元エロマンガ評論家の先生による講義が最終回を迎えました

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2013年前期に受講した講義の中で最もカオスだった「マンガの社会学」
授業最終回にして先生自身が元エロマンガ評論家であることを暴露し一時騒然となりました。wikiに載っている事もあり本人の名前をぐぐればすぐわかることなんですけどね。

伊藤 剛(いとう ごう、1967年2月 - )は、愛知県出身の漫画評論家、鉱物愛好家。東京工芸大学マンガ学科准教授、日本マンガ学会会員。エロマンガ評論家として泊倫人のペンネームでも知られる。

エロマンガ評論家よりもむしろ鉱物愛好家のほうがワケワカラナイ。

 

伊藤先生は今期体調が優れない様で度々休講があったものの、そんな中最後までやりきった姿は素直にかっこよかったです。

正直、社会学と本講義がどの程度関連しているのかと聞かれれば微妙なラインでしたが、授業の中に『鋼錬』や『よつばと!』が出てきた辺り親近感が沸き新鮮だったー。

 

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ひらがな四文字は良作の法則に従い、『よつばと!』もまた個人的に好きな作品だったので、主人公の「よつば」の話で1コマ終わった日には先生に握手を求めようかと思ったレベル。

 

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ちなみにその直後に「アニ中」からダンボ―のポーチ(上写真)が発売されるというニュースが流れ、当時よつばと!愛が最高潮だった私はすぐにポチってしまいました。これはずるい。

 

そして授業最終回となった本日は、「コミュニティ」というテーマで話が進み、語られたのはpixivとコミケ

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何がカオスだったかって、「具体的にpixivってこんなものですよー」という風に画面をスクロールしていくのですが、「あ、僕18禁セーフサーチ切ってるからね」という声と共に2次エロ画像が教室に3つある巨大スクリーンを流れていく様。

本講義に意欲的な前方からあがる歓声。
後方のリア充席では女性陣が絶句。

 

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その後も、聖地巡礼という言葉と共に巨大スクリーンには『らき☆すた』のグッズが映し出され必死に写真撮影する私。

 

先生も事前にフラグを建てていましたが、案の定カオスな回となりました。ひとつ違ったのは、ひとつひとつが材料ではなく爆弾クラスだったことでしょうか。

期末レポートは既に書き終えているので、これから暫くは大学の講義関係で漫画に触れることが無いと思うと寂しいですが、本当に貴重な経験が出来たなーと思っています。いろんな意味で。

最後に先生の処女評論載せておきますね。(引用はこちらから)

一般に、美少女エッチ漫画は、「モテないオタクがオナニーのおかずに読む漫画」と思われている。たぶん実際にそうだ。「キモチ悪くて触れない」なんて向きもいるかもしれない。だが、いわゆる美少女エッチ漫画は、それこそ限りなく出版されている。正確な数字はわからないが、いま刊行されている漫画の少なからずの割合をしめているのだ。

この漫画たちは、妄想と、「エロだったらなんでもいい」というアナーキーな態度が生み出す一大カオスである。面白くないはずがない。しかし、これを楽しむには視点の転換が必要だ。まず、あなたはもう、興奮する必要などない。「本来の目的」からに離れたところに、これらの漫画の面白さは隠れているのだ。

 

判断の基準はふたつ。いかに「ヘンであるか」、いかに「閉じているか」だ。

 

前者の基準には多くの説明は不要だろう。とにかく、「こりゃーヘンだー!」という漫画を探せばよいのだから。例えば、最近サブカル方面で騒がれている町野変丸なんかがそうだ。では「閉じている」漫画の方は、というと、これはその漫画の作り手の自閉っぷりをいかに愛でるか、ということだ。いかに作者が妄想を暴走させ、読者をプッチ切っているかを問題としている。

 

とにかく、もう誰も全容を把握できぬほどに肥大した「美少女エッチ漫画」というジャングルに、とりあえずの道をつけてみたい。筆者が自分なりに発見した「お宝」にいたる道筋を示したいのだ。ここでは、主に作家や作品について触れている。もちろん、字数その他の事情で泣く泣く割愛した作家も多い。それらの作家(北御牧慶とかりえちゃん14歳、とか)には今後の研究が待たれるところだ。

 

あと、言っておくけど、この「基礎知識」は、どの漫画が「抜ける」かのガイドとしてはまったく役にたたない。それは各自、自分のペニスで探してほしい。

伊藤先生、半年間ありがとうございました!